足立区綾瀬の歴史や街並みの特徴について

綾瀬という地域は、分類の方法によって範囲が違うようですが、綾瀬駅付近を流れる綾瀬川の東西に広がる街並みと考えることができるでしょう。綾瀬川が北足立台地を削りながら南下する途中で、東京近郊の沖積平野に到達しますが、流域の大半は足立郡に属していました。近代化後には南北に分割されて、南足立郡の綾瀬村が誕生し、東京市に編入された後の都政施行で足立区の一部になった経緯があります。

かつては広大な田畑が広がる場所で、純粋な農村だったようですが、荒川放水路が開削された時期から大きな変貌を遂げたようです。鉄道は常磐線が通過していますが、荒川放水路を開削する際には線路の付け替えが行われました。戦後には地下鉄千代田線も開業していますが、足立区の綾瀬駅の付近では地上を通過しているのが面白いところです。

周辺の地図を見ると、街路は規則正しく伸びている部分が多いのですが、一部には屈曲した道が残されていることが分かります。これは農地だった時代の名残と思われ、完全に都市化した街並みの中では貴重な遺構と言えるでしょう。昔と比べると緑地面積も減っている地域ですが、周辺には荒川の河川敷緑地をはじめとして、東綾瀬公園や五反野親水緑道などの憩いの場が保全されているのは素晴らしいことではないでしょうか。

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